サンソスウ

アヤスミスのブログ

タモさん (落書き3/31)

小学校の低学年の時、風邪か何かで学校を休んで二日目か三日目くらいだろうか、もう体調はだいぶ回復した頃で、私は布団の中で退屈だった。

母は買い物に出かけていて、私は家に一人だった。母が戻って来たらすぐ昼食の予定だったため、今なら布団から出ても怒られないだろうと思いついて、勝手に居間に行き、退屈しのぎにテレビのスイッチを入れた。

そうすると、今まで見たことのないサングラスのおじさんが映ったものだから、私は本当に驚いた。おまけに髪を整髪料でべったり撫で付けていて、凄いインパクトがあった。そういう人は身近にももちろん、テレビでも見た事がなかったので、一体どういう人なのか想像もつかなかった。

母が帰宅し番組を観ながら昼食をとっている間も、その謎のおじさんが気になってテレビをチラチラ観ていた。その時は適当な表現が思いつかなかったけれど、「正午が似合わなすぎる人。」みたいな違和感が強かったのが記憶に残っている。

それが、タモリという人の第一印象だった。

その後、母から「タモリ」という名前を聞き、意味不明の名前に混乱し、イグアナの物真似がどうとかいう理解不能のプロフィールに思考停止し、ただの子供で、しかも病み上がりで弱ってる私はますますこの謎のおじさんを怪しむのだった...。

 

http://instagram.com/p/mNfT_8PGra/

Instagram

 

怪しさにおののいたけれど、ほどなく「いいとも!」は人気番組になり、年端の行かぬ私にとってもタモさんの印象は良い方に変わった。でも、成人した後かその少し前か、「タモリ倶楽部」を初めて観た時、「最初に観たタモさん」の印象は間違いじゃなかった!と感じ、再び私にとって「謎のおじさん」となった。もちろん、大人になってからはいい意味での「謎」いわゆる「深み」ですが。

というわけで、『最初に観たタモさん」を思い出そうと、適当な紙の端っこに小さい落書きを幾つか描き、一番近いのがこれかなぁ...。という次第。落書きにも程があるうえに、当時感じた怪しさは一ミリも書けなかったですけれども。ああ絵って難しい。

思い出したり描いたりしながら、「いいとも!」のフィナーレ観たけど、タモさんの言葉が素晴らしかったなあ。

番組の正式名称なのに、あまり読まれる事がなかった「森田一義アワー」の看板を最後の最後に知らしめ、まさに!といった相応しい最後だったなあ。と思いました。