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アヤスミスのブログ

ドープ/Dope(Netflixオリジナルドキュメンタリー)の鑑賞感想文と画とさらに雑感。

先日、Netflixオリジナルドキュメンタリーの「Dope」を鑑賞した。

念のためと予めにお伝えすると、この作品は成人でも場合によって鑑賞は要注意かもしれない。日本の警察密着バラエティ番組的な要素は無いので、日本だったら必須な場面でもボカシは無いし、勧善懲悪系のオチやフォローも無い、だから救いもほぼ無い、ショックな映像も多分に含む薬物犯罪ドキュメンタリーであった..。

 

www.netflix.com

www.imdb.com

鑑賞した感想

いくら有料ネット配信コンテンツとはいえ、常用者が顔出しでインタビューどころか麻薬を摂取する姿や、過剰摂取で救急車で運ばれて行く姿を何も隠さずハッキリ映しているので、逆に「コレ本当なのか?」と、ドキュメンタリーか疑うような変な心境にもなったが、濃厚な内容に映像の真偽なんて段々とどうでもよくなり、のめり込むように鑑賞した。

 

2シーズン各4話づつで、ドラッグディーラー、常用者、警察官、麻薬捜査官、売人逮捕の賞金稼ぎまで登場し、色々な人物の目線から麻薬が語られる構成だが、映像証拠を山ほど突きつけられ続け「やはり麻薬成分は即時に人体の生理に適応してしまうのだ。」を恐怖持って認識することになり、「だからこの問題は根が深くて解決が難しい≒救いようがない」と言うのが今のところの率直な感想だ。

売る方と使う方の両方で、麻薬との付き合いを好んで続けている者ばかりではない事がよく理伝わったし、今の環境から抜け出したいと足掻いている人々の姿には心が痛む。でも私には適切な救済方法が正直思いつかない。

でも「麻薬を売買する人間はだらしがない。」とか「意志が弱い。」とか(もちろん私もそう考えた事有り。)、そんなよくある認識や良識だけでは、問題解決の材料にはなり得ないというのだけがよくわかった。

バラしすぎない程度のネタバレを少々

シーズン1のエピソード1:コカインを巡る内容だが、「コカインの品質検査係」と称される(要は中毒者)老いた黒人男性の様子は正直ショックだった。恍惚の笑顔を浮かべるシーンがあるが、その目の光は鈍い。思わず彼をモデルとして感想画を描いた。

シーズン1のエピソード2:麻薬からではなく処方薬から薬物依存症になった男性の話が恐ろしい。重度の依存者による嘘かもしれないが、アメリカに蔓延しているというオピオイド中毒のニュースを読めば、全くの嘘とも考えられないのが本当に恐ろしい。

 globe.asahi.com

 不調改善のため医療機関を訪れ、医師だけでなく看護師や薬剤師など複数の専門家の見解や指示もありつつ、彼らとそれらを信用して服薬するわけで、これで人生が破綻するなんて普通想像もしない。この問題は薬を開発し続ける限り存在しそうなので、防止と救済に世界各国の関係者は永続的に対応してほしいと思う。

rollingstonejapan.com

私が長年楽曲を愛聴しているバンド の一つ「RED HOT CHILI PEPPERS」 のベーシストのフリーが、麻薬と処方薬両方の中毒の体験を語ってくれていた。

 
ところで、

不安定な天候のせいだろうか。今の私は頭痛の予兆を感じている。鎮痛剤の服用が遅いと効果を感じにくくなるのが大変怖いので、早めに鎮痛剤を飲むか、それとも少し様子を見るか。少し迷っている。頭痛とは子供の頃から縁が切れず、本当に憎たらしい。

年に1回くらいは極めて激しい痛みに襲われるし、外出先での頭痛発作はとんでもない恐怖だ。だから常に鎮痛薬を携帯していないと不安で、頭蓋骨の中がどんよりと重いだけで無闇に怖がってしまう。

見兼ねた家族の希望もあり何度かCTやMRIの各種検査も受けた。幸い異常はなく、医師からは「頭痛発作時は積極的に鎮痛剤を使うように。」という助言を得て、具体的な薬名は控えるが、現在は緊張性頭痛には鎮痛剤、偏頭痛には専用薬を処方されている。

仮に酷い頭痛へ至ってしまっても、この服薬のタイミングが良い時は、痛みのあまりジッとできずベッドでのたうちまわっていたのが嘘のように気分爽快になり、痛みで保留にしていた物事をスムーズに行えるようになる。寝るのも勿体無く感じてしまう。もうこれは明らかに錯覚なのだが、強い「万能感」と痛みが去った「幸福感」「安心感」に包まれ気分が良いのだ。

それと、いつのまにか多量のコーヒーを飲むのが習慣となっている。休日であったらマグカップ4杯は飲んでしまって、意識しないうちにかなり量が増えている。当然不安になったので一度カフェイン断ちを決意した。だが、初っ端からすっぱりディカフェに切り替えたのは無謀だったようで、離脱症状と思われる"ありえないほど酷い頭痛"に襲われたのだった。それで、カフェイン断ちは目下挫折中だ。

まとめ

まどろこっしい描き方をしたが、この作品を見てはっきり自覚したのが

私は頭痛の痛みを紛らわす為に、処方薬とカフェインが手放せなくなっている。

という事で、

そして、この状況が麻薬中毒者と明確に違うのは何か?

 という疑問に若干恐れを頂きつつ、

症状によって落ちた生活の質を少し改善する程度の効果、依存性低め、

と証明されている成分を摂取しているから、違法になっていないというだけ。

と仮定しておいた。考えすぎは体に良くないので。

麻薬の方は改善したように感じさせつつ、実際は改悪し続けるのだろう。

私はアルコール不耐な体質で酒には縁がないし、ごくたまに付き合いで酒に口をつけてほんのり酔っても、あの浮遊感と言うか地に足のつかない感じが私にとってはストレスなので、アッパーだろうがダウナーだろうが違法薬物をやる心境は分かり得ないと思ったが、処方薬の依存は無いとも限らない話だった

 

▪️今回参考にした記事▪️

少し古いが読みやすく纏っているのでアメリカのケースについての記事を貼ったが、様々な国で似たような状況があるのだろうなと思う。

www.afpbb.com

www.bbc.com

最初の方で「今回鑑賞した作品の映像の真偽がどうでもよくなった。」という趣旨の事を書いたが、それは上記のようなリポートが簡易なワードでネット検索するだけで複数見受けられ、映像を俳優などで代役していたとしても、薬物の蔓延については疑う理由が少ないからだ。

 

 ▪️今回の感想画▪️

使用したもの:iPadpro+Procreate

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