サンソスウ

アヤスミスのブログ

今日の落書き 5/21

子どもの頃、学校の飼育小屋でチャボのつがいが飼育され始めた。

そのうち雌鳥は卵を産み、それが孵って沢山のヒヨコが歩き回るようになった。その愛らしさに打ちのめされた私は毎日飼育小屋の様子を見に行っていた。

思いあまって、放課後に裏技を使って友達と飼育小屋に忍び込み、ヒヨコを両手に乗せて幸せを噛み締めた事数回。
母親の目の前でヒヨコをすくい取れば当然攻撃されるので、「母親が見てないスキにヒヨコを愛でて、気がつかないうちに戻す。」という早業を習得する。
エサを撒いて時間を稼ぐ事も思いつく。

私は基本的に学校生活には無関心・無気力な子どもだった。興味のある事では人並み以上だったので「やれば出来るのに。」と評されていたが、一生懸命になれるのは将来大して役に立たなさそうな、こういう事だった。
さぞかし大人達は頭が痛かったことだろう。そういうところは今でも残っているので、現在は自分の頭も痛い。

そんな事を考えつつ、以前訪れた動物園で悠々と振る舞ってたチャボの画像が残っていたので描いてみた。
あの頃は親の方には興味なかったが、よく観察するとチャボの雄鶏の羽は非常に美しい。
今ここにチャボはいないが、意識が羽毛に埋もれて行くような感覚があって、非常に楽しい作業だった。

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つい脚輪も描いてしまったので、ちょっと遊んでみた。
今後また手を加えようと考え中。

 


さて、学校のチャボに話を戻すと、ヒナが成鳥まであと一歩という頃に夏休みに入ったため、私は観察をしばらく怠っていた。ある日、久しぶりに飼育小屋を覗いたら、なんと白色レグホンの成鳥がぎっしりと入っているという恐ろしい光景に変わっていて、チャボ一家の姿はなかった。

休み明けに担任に聞いてみたが、飼育小屋の事は把握していなかったようで謎は謎のまま。思いがけない、真夏のミステリーとなってしまったのだった。