2019年6月の落書き GOTGのロケット
マーベル関連の映画の中でも、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー シリーズが好きで、ロケットがイライラする姿がアライグマでも悪人でもなく、人間くさいのが良くて好き。
もう3週間ほど前になるが、世間様からやや遅れつつも映画「アベンジャーズ・エンドゲーム」を観に行った。
ネタバレしないように書くので意味不明で申し訳ありませんなのだが、鑑賞しながら段々と気がついた。どうやら自分は「今作以前のマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)作品群のストーリー展開パターンが、今作にも採用されている。」という先入観を今作に対して持っていたようだ。何度か押し寄せる「あれ?思ってたのと違う。」感(悪い意味では無い)。
さらには"ハリウッド超大作!"のステレオタイプからも脱却出来ないまま、あっという間にストーリー終盤、想像しなかったアレコレに驚きつつ、やっと私のダッサい観念が更新されてこの展開に追い付きつつある!と思った頃にエンディング。鑑賞直後は喜怒哀楽の全てがないまぜになり、正直腑に落ちないような気分になったので、やはり今作独特の展開に追い付けきれてなかったかぁと思う。すすり泣く声もあちこちから聞こえたが、私は映画で泣く事がほぼ無いので今回も同じく、感慨深くはあった。ちなみに「ハチ公物語」(‘87)と「フランダースの犬」(‘97)だけ号泣済。
エンドゲーム鑑賞前に関連過去作のほぼ全てを予習復習で鑑賞したが、エンドゲーム鑑賞後も何回もMCUの作品達を観返す。そして段々と納得。
何だろうか、MCU各作品については観るたびに発見があって観るのを止めらない。何なんだ。これはマーベルの罪なのか、ディズニーの罠なのか、ディズニー・マーベル見放題(未配信数作品覗く)になっているDISNEY THEATERが悪なのか、エンドゲームじゃなかったのか、こちとらエンドレスですから本当にいい加減にして欲しい。あースパイダーマン フロムファーホーム楽しみだな。
ドープ/Dope(Netflixオリジナルドキュメンタリー)の鑑賞感想文と画とさらに雑感。
先日、Netflixオリジナルドキュメンタリーの「Dope」を鑑賞した。
念のためと予めにお伝えすると、この作品は成人でも場合によって鑑賞は要注意かもしれない。日本の警察密着バラエティ番組的な要素は無いので、日本だったら必須な場面でもボカシは無いし、勧善懲悪系のオチやフォローも無い、だから救いもほぼ無い、ショックな映像も多分に含む薬物犯罪ドキュメンタリーであった..。
鑑賞した感想
いくら有料ネット配信コンテンツとはいえ、常用者が顔出しでインタビューどころか麻薬を摂取する姿や、過剰摂取で救急車で運ばれて行く姿を何も隠さずハッキリ映しているので、逆に「コレ本当なのか?」と、ドキュメンタリーか疑うような変な心境にもなったが、濃厚な内容に映像の真偽なんて段々とどうでもよくなり、のめり込むように鑑賞した。
2シーズン各4話づつで、ドラッグディーラー、常用者、警察官、麻薬捜査官、売人逮捕の賞金稼ぎまで登場し、色々な人物の目線から麻薬が語られる構成だが、映像証拠を山ほど突きつけられ続け「やはり麻薬成分は即時に人体の生理に適応してしまうのだ。」を恐怖持って認識することになり、「だからこの問題は根が深くて解決が難しい≒救いようがない」と言うのが今のところの率直な感想だ。
売る方と使う方の両方で、麻薬との付き合いを好んで続けている者ばかりではない事がよく理伝わったし、今の環境から抜け出したいと足掻いている人々の姿には心が痛む。でも私には適切な救済方法が正直思いつかない。
でも「麻薬を売買する人間はだらしがない。」とか「意志が弱い。」とか(もちろん私もそう考えた事有り。)、そんなよくある認識や良識だけでは、問題解決の材料にはなり得ないというのだけがよくわかった。
バラしすぎない程度のネタバレを少々
シーズン1のエピソード1:コカインを巡る内容だが、「コカインの品質検査係」と称される(要は中毒者)老いた黒人男性の様子は正直ショックだった。恍惚の笑顔を浮かべるシーンがあるが、その目の光は鈍い。思わず彼をモデルとして感想画を描いた。
シーズン1のエピソード2:麻薬からではなく処方薬から薬物依存症になった男性の話が恐ろしい。重度の依存者による嘘かもしれないが、アメリカに蔓延しているというオピオイド中毒のニュースを読めば、全くの嘘とも考えられないのが本当に恐ろしい。
不調改善のため医療機関を訪れ、医師だけでなく看護師や薬剤師など複数の専門家の見解や指示もありつつ、彼らとそれらを信用して服薬するわけで、これで人生が破綻するなんて普通想像もしない。この問題は薬を開発し続ける限り存在しそうなので、防止と救済に世界各国の関係者は永続的に対応してほしいと思う。
私が長年楽曲を愛聴しているバンド の一つ「RED HOT CHILI PEPPERS」 のベーシストのフリーが、麻薬と処方薬両方の中毒の体験を語ってくれていた。
ところで、
不安定な天候のせいだろうか。今の私は頭痛の予兆を感じている。鎮痛剤の服用が遅いと効果を感じにくくなるのが大変怖いので、早めに鎮痛剤を飲むか、それとも少し様子を見るか。少し迷っている。頭痛とは子供の頃から縁が切れず、本当に憎たらしい。
年に1回くらいは極めて激しい痛みに襲われるし、外出先での頭痛発作はとんでもない恐怖だ。だから常に鎮痛薬を携帯していないと不安で、頭蓋骨の中がどんよりと重いだけで無闇に怖がってしまう。
見兼ねた家族の希望もあり何度かCTやMRIの各種検査も受けた。幸い異常はなく、医師からは「頭痛発作時は積極的に鎮痛剤を使うように。」という助言を得て、具体的な薬名は控えるが、現在は緊張性頭痛には鎮痛剤、偏頭痛には専用薬を処方されている。
仮に酷い頭痛へ至ってしまっても、この服薬のタイミングが良い時は、痛みのあまりジッとできずベッドでのたうちまわっていたのが嘘のように気分爽快になり、痛みで保留にしていた物事をスムーズに行えるようになる。寝るのも勿体無く感じてしまう。もうこれは明らかに錯覚なのだが、強い「万能感」と痛みが去った「幸福感」「安心感」に包まれ気分が良いのだ。
それと、いつのまにか多量のコーヒーを飲むのが習慣となっている。休日であったらマグカップ4杯は飲んでしまって、意識しないうちにかなり量が増えている。当然不安になったので一度カフェイン断ちを決意した。だが、初っ端からすっぱりディカフェに切り替えたのは無謀だったようで、離脱症状と思われる"ありえないほど酷い頭痛"に襲われたのだった。それで、カフェイン断ちは目下挫折中だ。
まとめ
まどろこっしい描き方をしたが、この作品を見てはっきり自覚したのが
私は頭痛の痛みを紛らわす為に、処方薬とカフェインが手放せなくなっている。
という事で、
そして、この状況が麻薬中毒者と明確に違うのは何か?
という疑問に若干恐れを頂きつつ、
症状によって落ちた生活の質を少し改善する程度の効果、依存性低め、
と証明されている成分を摂取しているから、違法になっていないというだけ。
と仮定しておいた。考えすぎは体に良くないので。
麻薬の方は改善したように感じさせつつ、実際は改悪し続けるのだろう。
私はアルコール不耐な体質で酒には縁がないし、ごくたまに付き合いで酒に口をつけてほんのり酔っても、あの浮遊感と言うか地に足のつかない感じが私にとってはストレスなので、アッパーだろうがダウナーだろうが違法薬物をやる心境は分かり得ないと思ったが、処方薬の依存は無いとも限らない話だった
▪️今回参考にした記事▪️
少し古いが読みやすく纏っているのでアメリカのケースについての記事を貼ったが、様々な国で似たような状況があるのだろうなと思う。
最初の方で「今回鑑賞した作品の映像の真偽がどうでもよくなった。」という趣旨の事を書いたが、それは上記のようなリポートが簡易なワードでネット検索するだけで複数見受けられ、映像を俳優などで代役していたとしても、薬物の蔓延については疑う理由が少ないからだ。
▪️今回の感想画▪️
使用したもの:iPadpro+Procreate
カピバラさんのぬいぐるみを洗う(18ヶ月ぶり3回目)
↑18ヶ月前に洗たく&綿交換した時に撮影。
◻︎おことわり◻︎
※この記事はアフィリエイトリンクを含んでいます。
※以下に紹介した方法は全て筆者の自己流です。専門業者ではありません。
※比較的作業しやすい条件のぬいぐるみで行っており、条件の異なるぬいぐるみ、その他製品では試していません。
※もし下記と同じ方法を試されたいと思われた場合ですが、下記方法は皆様の大切なぬいぐるみさんには適さず、ぬいぐるみさんに損害を与える可能性があります。万が一損害が発生しても、筆者は改善・回復の術や知識を一切持ち合わせておらず、一切の責を負いかねます事をご了承の上、ご自身でのお洗濯をご検討ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■大変だ!
我が家に来てからかれこれ10年ほど経つカピバラさんのぬいぐるみがまた汚れている。
癒しオーラ過剰な罪作りボディのおかげで、家族全員から愛され、毎日のなでなでや抱っこはもちろん、無意識に枕にされてしまっていたりもする。(うっかりぺたんこにしてしまうと罪悪感が凄い。)
だから、人体からの分泌物を少しづつ吸収しているのだと思う。まあはっきり言えば、最近すっごく匂う。ちょっと手間がかかるので正直面倒だが、久しぶりに洗たくする事にした。
カピバラさんは単純な形だから素人でも比較的回復が簡単と考えて、綿を全部抜いてから洗う事にしている。以前に丸洗いをした事が一度あったが、仕上がりに不満と不安が残ったので、それ以降この方法で手入れをするようになった。
■ぬいぐるみ洗いの道具リスト
- デリケート衣料用洗剤
- つけ置き洗い用の容器。タライとかバケツとか。
- ぬいぐるみの中材。今回は「つぶ綿」使用。
- 裁縫道具。リッパー、縫い針、糸切り鋏、手縫い糸(ポリエステル100%)
図1:洗濯グッズ
■つけ置き洗いする。
今は前回詰め換えたつぶ綿が入っている。残らず全て取り出すが、綿もなんとなく匂う...。綿も汚れている事を実感し、次はもう少し早く洗おうと思った。
★洗たくの手順
- 洋服用ブラシでブラッシングしつ、ホコリなどの汚れを落とす。毛並みが整うのでつけ置きした際に汚れが浮き上がりやすくなりそうだと想像している。
- ぬいぐるみの綿入れ口を探し、生地を破らないよう注意しつつ綴じ糸をリッパーで解き、生地に残った糸は全て取り除く。
- 綿を全部取り出す。
- デリケート衣料用洗剤と水を洗剤の容器の指示通りに混合して、つけ置き液を作る。私はUYEKI社のドライニングを使用しています。
- すすぎ、脱水(「ドライニング」使用は20〜30水にくぐらせ、タオルドライか洗濯機の脱水モードなら10〜15秒)、風通しの良い場所で陰干し。
- 乾いたら綿を詰める。ちいさな耳や足など綿が留まらず逃げやすい部位は、その部位に個別に綿を詰め、その上を押さえるように糸(下記の図3参照)。綿入れ口は「コの字とじ」(図1参照)で塞ぎます。
図2:イラスト解説
図3:手足の縫い止め等、実際の作業写真。
■綿を取り出して洗うメリット
- つけ置きしやすい。綿が入っていると浮いてしまう。
- 埃の絡まりやすい端部などの細かい部分を手洗いしやすい。
- 中身がないと、とにかく乾きが早い!
- 綿を入れ替えるから清潔、ふっくら!丸洗いは綿が団子状になってふっくら感失われがち。
■ビフォー&アフター
左が洗う前、右が洗った後。洗った後は生地本来のツヤが出ている。手触りもサラサラなめらかで快適になったし、悪臭も消えた。定期的に汚れを落とす事で多少は生地も長持ちしているような気がする。
実はクレーンゲームの景品で、簡単に取れそうだという理由で連れ帰り(実際設定が甘く一回でゲット)、切望の末入手という訳ではなかったので、まさかこんなに長い間愛用するとは思わなかった。これからも大切にしようと思います。
おまけ。
綿入れ口の位置をシャレで三面図風にしてみたの図。
ドライニング 衣類用液体洗剤 ドライマーク・ウールの衣類・おしゃれ着洗い 本体 500ml
- 出版社/メーカー: UYEKI
- 発売日: 2004/06/23
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る
ボリウッド映画「SIMMBA」のMVは中毒性が大変強いので気をつけて下さい。
「TVでYouTubeを見る。」
それと「ビデオゲームとかオンラインゲームをやる。」の2つ。
たまたま日々の習慣になっておらず近年に至ってはほぼ全く行わなかったが、TVでYouTubeは最近利用してみた。
↓余談
これもたまたまだが、Detoroit:BecomHiman(デトロイト:ビカムヒューマン)という有名なゲームの実況なし動画を見るのにハマってしまった。これは”プレイヤーの選択=ゲームキャラの運命の分かれ道”の要素があるものだから、色々なパターンの動画が存在している。そのうち1つの動画だけでも、オープニングからエンディングまで8時間とか要するわけで。それは少々困るじゃないですか。だってそもそも誰かのゲーム動画を見たいのは私の場合は自分がプレイする時間を作れないからですよ。なんならPS4とかに大いに出費する情熱を持てないからでもありますよ。ブログ更新も遊ぶ余裕もない人間が一日の3分の1をどなたかが操作したキャラが動き回るのを注視するのみで消費する意味の無さを知っている位には中年ですよ。まあ贅沢とも言えるが。とにかく居間のTVで”ながら視聴”する事に決めた。「よーし、これなら片付けとか洗濯もの干しアンド畳ながらだって視聴できるぞー!」って、Amazon Fire sitickからのFirefox起動でファイヤーにファイヤーって何っ?と考えつつYouTubeに繋いだ。
TVのYouTubeから視聴を勧められました。
「あれ?スマホやPCでのYouTube視聴の時には出てこないこのリコメンドは何だ?」
小さいけど濃ゆいサムネイルが気になりつつも、何で勧めてくるのか意味がわからないので無視すること5回、でも我慢できずとうとう再生してみた。
その動画がこちら↓↓↓
SIMMBA: Aankh Marey Lyrical | Ranveer Singh, Sara Ali Khan | Tanishk Bagchi,Neha Kakkar, Kumar Sanu
正直、初見は呆気に取られてしまったがじわじわとクセになるのである。
インドの映画らしい派手でスケールの大きい群舞は相変わらず楽しい。暗闇に瞬くネオンカラーというのは昨年日本中ヘビロテだったDA PUMPのUSAのMVもそんな演出だったけれど、やはり妙に高揚感を煽るもので、そこに主役2人があえての黒無地タンクトップや白スニーカーという地味な服装なのが意外で面白い。
不思議な振り付けのキレキレダンスに、リズムは民族音楽を踏まえつつEDM要素も入ったと言えば良いのだろうか。とにかくキャッチーな楽曲。そして筋肉にウィンクにヒゲの七三分けの主演男優と満面の笑みのその他男性陣。美しい女優さんの美声。
そう、
最初から最後までとっても濃厚なのに何故かおかわりが止まらない!
あ、肝心の映画のあらすじについて。
IMDbのPlot summaryのページを確認すると
Simmba, a Corrupt Officer, enjoys all the perks of being an immoral and unethical police officer until a life-changing event forces him to choose the righteous path.
どうやら主人公はワルい警官で、とある出来事からそれまでの人生を変え正しい道を選ぶ事になる様子。英語に堪能ではないのであらすじのあらすじ的な理解だが。
えー、シンバさん汚職警官だったんですね?
他2本のMVを確認したので、こちらもぜひ。
結局、全曲かっこいい。
Mera Wala Dance Lyrical | Simmba | Ranveer Singh, Sara Ali Khan | Neha K,Nakash A,Lijo G-DJ Chetas
★1:22ごろのウィンクが濃厚★
Lyrical: Aala Re Aala | SIMMBA | Ranveer Singh, Sara Ali Khan | Tanishk Bagchi, Dev Negi, Goldi
★1:05-1:30のダンスが良い★
取り急ぎ、歌詞付きの動画でご紹介しました。
ご査収のほどよろしくお願い致します。
アイコン変更
数年ぶりに投稿します。
googleなどの検索結果から訪れて下さる人が時々おられるようで、
まずは過去記事を読んでくださった皆様にお礼を申し上げます。
最近、iPadPro とapple pencilで新しいアイコンを描きました。
アプリはprocreateを使用しています。
元々、ほぼデジタル描きはしていなかった為アナログとは別の難しさと
なかなか向上しない画力に苦戦しましたが、
apple製品としては「らしい使いやすさ」に感動しました。
ズームを便利に使っているとつい全体を見るのを忘れてしまいがちで、
結果けっこうな歪みが生じていますが...
自分の今後の課題を忘れないよう、とりあえずは直さずに使おうと思います。
このブログを始めた後数ヶ月後、
職場環境が変わった事で生活リズムも変化し、程なくして更新が止まってしまいました。
時々文章に残したい出来事が訪れても、勢いで書くとエモーショナル過ぎ、かといって推敲する余裕が無く、
下書きを何件も溜め込んでいながらなかなか投稿に至れず。
同時に更新していたnoteも、たまに投稿していたTシャツトリニティも放置。
そういう日々の中で、
ネットにかまけている時間が少ない方が、充実した人生なのかも。
と思いかけていましたが、
それは本心ではないと実感している今日この頃です。
今日の落書き 6/6
短時間のうちに書き込んだので結果雑になってしまって反省。描きたいものをぎっしり詰め込んだので楽しかったけれども。
余白の多いものばかり描いてしまうので、たまには端まで書き尽くしたいと欲張った。
ーーーーーーーーーー
「紙の端まで手を抜かずに描いてある人は絵が上手。」
こんな事を誰が言ったのかと言えば、私の母である(笑)
これは学校の参観日に貼り出されていた児童の作品を見てのコメントだった。
技量的優劣の話ではなく、いち作品として完成度が高い。という意味なのだそうだ。
目から鱗だった。別に紙の端なんて気にしていなかったから。
母も私の絵の端っこは興味なかったののだろう、端の方の塗りが甘いとか、何か指摘された事は一度もなかっただけに、自分の母親はそういう感性の持ち主だったというのを初めて知った驚きもあった。
彼女も絵は多少描けるはずだが、きちんと描いているのはほとんど見た事がなく、せいぜい電話中の落書き。
アート好きではあるようで、毎週「日曜美術館」を視聴しているし、昔は実際の鑑賞にもよく出かけていた。私が美術館にお伴した事は数知れずである。
強烈に覚えているのは速水御船の「炎舞」。
(画像はWikimedia Commonsより)
小学校低学年の頃だったと思うが、ただただ圧倒されていた記憶がある。
美術鑑賞は子どもの教育に良さそうと思われそうだが、残念ながら幼少期に見た作品で記憶に残っているものはわずか、はっきり覚えているのはこの「炎舞」のみなのである。
格好付けた言い方をすれば、この炎が他の絵画の記憶も燃やし尽くしてしまっている気もしてくる。
よって、私の場合は美術鑑賞で教育上何か良い影響があったかといえば非常に微妙。
しかし、あの衝撃は幸せな体験なのかもしれないと思う。